ネズミが主人公の「居心地の良い森のサバイバルゲーム」として注目を集めている『Winter Burrow』。都会から戻ったネズミとして、荒れ果てた故郷の巣穴を再建し、行方不明の叔母を探すというストーリーです。見た目のかわいらしさとは裏腹に、サバイバルゲームとしての評価が気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、本作が「面白い」のか「つまらない」のか、寄せられたレビューや感想を元に、その実態を詳しく見ていきます。
『Winter Burrow』とは?
まず、本作がどのようなゲームなのか、その概要をおさらいしましょう。結論として、本作は過酷なサバイバル要素を控えめにした、探索とクラフト中心の「癒し系サバイバル」と言えます。
プレイヤーは一匹のネズミとなり、凍てつく荒野を探索します。主な目的は、荒廃した子供時代の巣穴を「我が家」と呼べる場所に戻すこと。そのために資源を集め、道具を作り、暖かいセーターを編んだり、パイを焼いたりします。もちろん、巣穴を自分好みに飾るカスタマイズ要素も含まれています。ただし、外には昆虫などの野生生物もおり、サバイバル要素が皆無というわけではありません。開発者によれば、本作は自分のペースで遊べるように設計されており、物語や探索、地元住民(他の動物たち)との出会いを楽しむことに重点が置かれているようです。
- 都会から戻ったネズミが主人公
- 荒廃した巣穴の再建とカスタマイズ
- 資源収集、クラフト(セーターやパイなど)
- 行方不明の叔母の謎を追うストーリー
- 自分のペースで遊べる、居心地の良いサバイバル
このように、戦闘や飢えの恐怖よりも、コツコツとした作業や物語に焦点を当てた作品となっています。
良い評価・面白い点
本作のポジティブなレビューでは、その「とっつきやすさ」と「世界観」が高く評価されています。特に、サバイバルゲームの経験が浅い人や、戦闘・競争に疲れたプレイヤーから支持されているようです。
あるレビューでは、本作を「めちゃくちゃ分かりやすい優しいドンスタ(Don’t Starve)」と表現していました。Don’t Starveは人気ながらも難易度が高いサバイバルゲームですが、本作はその過酷さを取り除き、楽しい部分だけを抽出したようなシステムになっている、というわけです。また、デモ版をプレイして購入したという日本人プレイヤーからは、「コツコツ系が好きなので楽しく遊んでおります」「お家の整備やら新しい素材やクラフトできるアイテムが増えていくのが楽しいです」といった声が上がっています。チュートリアルが変に長くない点や、PS5パッドでの操作が快適な点、そして(初期設定は英語ですが)日本語にしっかり対応している点も好評でした。リリース直後ですが「バグが無い」という報告が複数あるのも、安心して遊べる良い材料と言えるでしょう。
- 「優しいDon’t Starve」と評される、分かりやすいシステム
- コツコツとした家の整備やクラフトが好きな人に最適
- 可愛いネズミの世界観やアートスタイルが好評
- バグが少なく、パッド操作も快適
- 日本語に完全対応(設定変更が必要)
「マルチでPVPに疲れたあなたへ」という推薦コメントが、本作の立ち位置を的確に表しているのかもしれません。
悪い評価・つまらない点
一方で、本作の「快適性」や「ゲームの構造」については、厳しい指摘が相次いでいます。本作の評価を分ける最大のポイントは、この「不便さ」を許容できるかどうかにありそうです。
最も多く指摘されている不満点は、以下の3つです。
- マップが無い
ゲーム内に参照できるマップが存在しないようです。これは「地図音痴」のプレイヤーにとっては致命的であり、そうでなくても探索のストレスになる可能性があります。 - 所持品が少なすぎる(バックトラッキングの多発)
インベントリ(所持品枠)が非常に小さく、アップグレードしても(+4枠など)微々たるもの。そのため、資源を少し集めただけですぐに一杯になり、ファストトラベルも無いため、何度も巣穴(拠点)へ往復する「バックトラッキング」を強制されます。あるプレイヤーは「プレイ時間の半分は、所持品を置くために家に戻る作業だった」と述べています。 - ゲームの進行が直線的(リニア)
「居心地の良いサバイバル」を謳いつつも、実際はクエストに沿って進める必要があり、クエスト外の探索やクラフトがあまりできない、という指摘があります。自由なサバイバル生活を想像していると、肩透かしを食うかもしれません。
他にも、「体温メーターの減少が早すぎる」といった細かい不満点も見られました。「便利さ」を徹底的に排除したデザインが、人によっては大きなストレスになっている模様です。
懸念点:ゲームのボリューム
もう一点、一部のプレイヤーから「ゲームのボリューム(短さ)」に対する懸念が示されています。まだ序盤のレビューが中心ですが、気になる指摘です。
ある海外プレイヤーは、「まだ2.5時間しかプレイしていないのに、既に実績の3分の1を取得してしまった」と報告しています。このことから、「ゲームが短すぎるのではないか」という不安を感じているようです。もちろん、実績の解除難易度とゲーム全体のボリュームが必ずしもイコールではありませんが、サバイバルゲームは長く遊ぶことを前提に購入するプレイヤーも多いジャンルです。もし本作がクエストベースで直線的に進むのであれば、クリアまでの時間が比較的短くなる可能性はあります。本作の「優しい」システムが、ゲームの寿命も短くしてしまっているのではないか、というわけです。これは、今後のレビューやアップデート情報を見守る必要がある点でしょう。
まとめ:不便さを「味」と捉えられるかが鍵
『Winter Burrow』のレビュー・感想をまとめると、現時点では「非常に人を選ぶゲーム」という印象です。
「可愛いネズミの世界観」「コツコツとしたクラフトと拠点整備」「バグの少ない安定した動作」といった点は、間違いなく魅力です。特に、過酷なサバイバルやPvPに疲れたプレイヤーにとって、癒しを提供してくれる作品となるでしょう。
しかし、その一方で「マップが無い」「所持品が少なすぎる」「ファストトラベルが無い」という強烈な不便さが存在します。この仕様を「サバイバルらしい不自由さ」として楽しめるか、それとも「快適性を欠いたストレス」と感じるかで、本作の評価は180度変わってきます。購入を検討している方は、この「あえての不便さ」を受け入れられるかどうかを、ご自身で判断する必要がありそうです。
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