キュートな見た目とは裏腹に、プレイヤーに挑戦を求める硬派な2Dアクションゲーム『Windswept』。本作は、「収集系プラットフォーマーの黄金時代へのラブレター」を自称しており、高難易度アクションのファンから注目を集めています。今回は、このレトロな魅力を持つ作品が、果たして「面白い」のか、それとも「つまらない」のか、寄せられたレビューや感想を元に、その実態を解説いたします。
『Windswept』の主な特徴と魅力
まず、本作がどのようなゲームなのか、その特徴を見ていきましょう。結論として、本作は1990年代のプラットフォーマーに強く影響を受けつつ、現代的な精密な操作性を加えた高難易度2Dアクションゲームです。
本作は、挑戦と上達を楽しむことに焦点を当てています。家までの旅路は険しく、40以上のステージには、隠された収集アイテムや追加チャレンジ、ひねりの利いた仕掛けが満載。必要なアクションは最初のステージで身につくものの、そこから先はプレイヤー自身の創意工夫とテクニックが試されます。「マーブル」と「チェッカー」という2人のリーダーを切り替えることで、まったく異なるアビリティを使うことが可能です。このアビリティを自由に組み合わせ、自分だけの攻略法を見つけることが、本作の醍醐味です。開発側も「コツをつかむまで何度でも挑んでほしい」と述べており、挑戦的な難易度が設定されていることが伺えます。
- 高難易度プラットフォーマー
何度でも挑戦し、上達する喜びを味わえる硬派な難易度設定。 - 40以上のステージ
豊富なギミック、隠し収集アイテム、追加チャレンジが満載。 - リーダーチェンジシステム
「マーブル」と「チェッカー」を切り替え、固有アビリティを組み合わせて攻略。 - レトロな影響
収集系プラットフォーマーの黄金時代へのオマージュ。
良い評価・面白い点
本作の良い評価は、その「ゲームデザインの巧みさ」と「高いアクション性」に集中しており、特に2Dアクションゲームの経験者から支持されています。この作品は、古き良きゲームの魂を現代に蘇らせていると評価されています。
複数のレビューで、本作が「ドンキーコングカントリー2のようでありながら、セレステのようでもある」という大胆な問いかけに対する答えだと評されていました。これはつまり、ドンキーコングのような収集系プラットフォーマーの要素を持ちながらも、現代的なアクションゲームの最高峰である『Celeste』のような精密な操作性を実現しているということです。プレイヤーからは「ドンキーコングカントリーのようにプレイできるが、より速く、より正確で、より深いメカニクスを持っている」と、その進化が絶賛されています。また、ステージデザインも秀逸で、「毎ステージ、ギミックが意味もなく繰り返されず、新しいギミックが継続して登場するため、飽きる暇がない」という声もあります。敵の動きも明確で、その動きを理解して打ち破る楽しみがある点も、アクションゲームとして高く評価されているポイントです。見た目の可愛さと裏腹な、硬派で良質なアクションが、本作の最大の魅力と言えるでしょう。
- 「ドンキーコングカントリー2」と「Celeste」の良いとこ取りをしたような、精密な操作感。
- ステージごとに新しいギミックが登場し、プレイヤーを飽きさせない。
- 敵の動きが明確で、攻略する喜びがある。
- 操作感が良好で、アクションが得意な人には特におすすめ。
悪い評価・つまらない点(懸念点)
本作の批判点は非常に少なく、そのほとんどは「マルチプレイのシステム」と「初期のバグ」に関するものです。ゲームの核となるアクション性やデザイン自体への不満は、現時点ではほとんど見られません。
ローカルマルチプレイ(2人同時プレイ)で遊んだプレイヤーから、「ブロードキャストシステム(復活システム)」に不満が寄せられていました。具体的には、「死んだ時に2人とも復活するのではなく、生きているプレイヤーが死んだプレイヤーを救助しに行かなければならない」という仕様です。この仕様が、プレイのテンポを悪くしていると感じているようです。また、初期の段階ではゲームの進行に影響するバグもいくつか報告されていました。「チャレンジ完了後に2人とも生きているのに1人だけ復活させられたり、誰かが死んだ時に視点が制限されたりするバグ」があり、今後のパッチでの修正が強く望まれています。総じて、ゲーム自体が面白いため、システムの細かな不備やバグが目立ってしまっている、という状況と言えます。
- ローカルマルチプレイの復活システム(片方だけ復活)が煩わしい。
- 視点固定や復活に関するバグが一部存在しており、快適性を損なっている。
まとめ:2Dアクションファンは必見の傑作
『Windswept』のレビュー・感想をまとめると、「古き良きアクションゲームへの愛と、現代的な精密さが融合した、高難易度2Dプラットフォーマーの傑作」であると評価されています。
キュートな見た目に騙されてはいけません。本作は、アクションが得意なプレイヤーを唸らせるほどの、奥深いメカニクスと挑戦的な難易度を備えています。ステージごとのギミックの斬新さ、精密な操作感、そして美しいピクセルアートが相まって、プレイヤーを夢中にさせる力を持っています。バグやマルチプレイのシステムに初期的な不満点は残るものの、ゲームの根幹である「アクションの面白さ」が非常に高いため、これらの欠点を補って余りある魅力があります。もしあなたが、過去の収集系プラットフォーマーが好きで、かつ『Celeste』のような精密なアクションに挑戦したいと考えているのであれば、本作は自信を持っておすすめできる一本です。
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