ジュラシックワールドエボリューション3はつまらない？面白い？レビュー・感想まとめ

恐竜テーマパーク運営シミュレーションの金字塔、待望の最新作『ジュラシック・ワールド・エボリューション3（JWE3）』がついにリリースされました。映画の世界に入り込んだかのようなリアルなグラフィックと、獰猛かつ愛らしい恐竜たちを管理する緊張感が魅力のシリーズですが、3作目となって一体何が進化したのか気になっている方も多いでしょう。前作からの正当進化なのか、それともマンネリ化してしまっているのか。

結論から申し上げますと、本作は「恐竜好きなら間違いなく買い」と言えるほどの高評価を獲得しています。特に、長年のファンが待ち望んでいた「繁殖」や「幼体」の実装、そして建築システムの自由度向上により、遊びの幅が劇的に広がりました。本記事では、実際にプレイした世界中のユーザーからのレビューや評価を分析し、本作が本当に面白いのか、それともつまらないのかを徹底的に検証していきます。購入を迷っている方は、ぜひ判断材料にしてみてください。

【最大に面白い点】ついに実装された「繁殖」と「赤ちゃん恐竜」

本作で最も評価されているポイントは、間違いなく「恐竜の繁殖」システムの実装です。これまでのシリーズでは、孵化場で成体を生産して放流するという流れが基本でしたが、今作ではついに自然繁殖が可能になりました。卵から孵った小さな「幼体」が、親に見守られながら成長し、やがて大迫力の成体へと育っていく過程を観察できるのです。この要素が加わったことで、単なる展示物の管理ではなく、生命の営みを見守るという深い没入感が生まれています。

多くのプレイヤーが、この愛らしい赤ちゃん恐竜たちの姿に心を奪われているようです。具体的な魅力として、以下のような声が挙がっています。

無邪気な幼体と、それを守る成体のサイズ差や行動の違いが細かく描写されている
オス、メス、幼体でそれぞれ見た目や習性が異なるため、観察していて飽きない
世代を超えて恐竜の血統を管理する楽しみが増え、愛着が湧きやすくなった
「ヴェロキラプトルが客を襲い、トリケラトプスが柵を壊し、赤ちゃんが生まれる。これ以上の言葉が必要か？」という絶賛の声も

自分のパークで生まれた恐竜が成長していく姿を見るのは、何物にも代えがたい喜びとなるでしょう。単なるパニックアクションの舞台装置としてではなく、生き物としての恐竜を愛でたい人にとって、これ以上ない進化と言えます。

【評価点】『プラネット・ズー』に迫る建築の自由度と快適性

シミュレーションゲームとしてのシステム面、特に「建築」と「パフォーマンス」においても飛躍的な向上が見られます。前作までは地形編集や装飾に制限があり、思い通りのパークを作るのにもどかしさを感じることがありましたが、本作ではモジュール式の景観カスタマイズや高度な地形ツールが導入されました。ユーザーからは、同開発元の動物園ゲーム『プラネット・ズー』の恐竜版と言えるレベルまで進化しているとの評価が寄せられています。

また、ゲームの動作が非常に安定している点も特筆すべきでしょう。大量のオブジェクトを配置したり、数百個の岩で囲いを作ったりしてもフレームレートが落ちにくいという報告があります。大規模なパーク運営において、快適さは面白さに直結する重要な要素です。

岩や植物を細かく配置して、より自然に近いリアルな展示エリアを作成できる
「島ジェネレーター」の実装により、好みの地形マップを何度でも生成可能
前作のような発売直後の致命的なバグが少なく、リリース時点から安定して遊べる
大量の恐竜や装飾物を置いても動作が軽く、ストレスなく建設に没頭できる

自分だけの理想の「ジュラシック・ワールド」を作り込みたい職人肌のプレイヤーにとって、この自由度の高さは大きな「面白い」要因となります。

【つまらない？不満点】スタッフAIの挙動と経営の浅さ

一方で、ネガティブな意見や改善を求める声も存在します。その筆頭が、レンジャーチームやメンテナンス部隊などの「AI（人工知能）の挙動」に関する問題です。地形に少しでも起伏があると車両がスタック（立ち往生）してしまったり、広大なフィールドの真ん中で動けなくなったりする現象が報告されています。頻繁に手動で救出する必要があるため、大規模なパークになるほど管理の手間がストレスになる場合があるようです。

また、経営シミュレーションとしての「深さ」を求める層からは、やや物足りないという指摘もあります。

メンテナンス車両が頻繁に地形に引っかかり、自動化が機能しないことがある
財務管理や来園者のニーズ対応が比較的簡単で、経営的な歯ごたえが少ない
建物をクリックするたびにカメラが自動ズームするなど、UIの挙動に一部使いにくさがある
恐竜の一覧表示や、水棲・飛行生物の展示エリアにもっと柔軟なオプションが欲しい

「倒産するかもしれない」というギリギリの経営を楽しみたいハードコアなゲーマーにとっては、少し難易度が低く感じるかもしれません。しかし、これらは今後のアップデートでの改善が期待できる部分でもあります。

まとめ：恐竜愛好家と箱庭ゲーマーには最高の一作

総評として、『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』はシリーズの集大成と呼ぶにふさわしい良作です。不満点として挙げられるAIの挙動や経営の浅さはあるものの、それを補って余りある「恐竜の実在感」と「パーク作りの楽しさ」が詰まっています。前作で足りなかった要素をしっかりと埋め合わせ、さらにグラフィックやパフォーマンスを向上させてきた開発陣の手腕は高く評価できるでしょう。

もしあなたが「映画のような恐竜世界を作りたい」「可愛い恐竜の赤ちゃんを愛でたい」と思っているなら、迷わず購入して損はありません。逆に、超高難易度な経営シミュレーションを求めている場合は、セールを待つか、難易度設定を確認する必要があるかもしれません。

福井県のような場所でスピノサウルスを飼育し、天敵のいない環境でどう繁殖していくのか実験するのも良し。災害と脱走に怯えながらスリル満点の運営をするのも良し。進化したサンドボックスで、あなただけのジュラシック・パークを開園してみてはいかがでしょうか。