ホロライブプロダクションのファンや、デッキ構築型ローグライトゲームが好きな人々の間で、新作インディーゲーム『HoloSeeker』が話題を集めています。本作は、ホロライブの二次創作ゲームブランド holo Indie からリリースされた作品です。
「Slay the Spire(StS)」ライクなゲームシステムを採用していることもあり、「ホロライブファンとして楽しめるのか?」「ゲームとして純粋に面白いのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。プレイヤーからは「ファンアイテムとして最高!」「ボイスが多くて嬉しい」といった肯定的な意見がある一方で、「UIが不便」「ゲームバランスが気になる」といった指摘も挙がっています。
この記事では、『HoloSeeker』が「つまらない」のか「面白い」のか、寄せられたレビューや感想をまとめ、本作の魅力と注意点を詳しく掘り下げていきます。
『HoloSeeker』ってどんなゲーム?
『HoloSeeker』は、ホロライブのアイドルたちと共に冒険マップを進んでいく、デッキ構築型のローグライトRPGです。最大の特徴は、毎回マップの構成や発生するイベントが変化し、何度でも新鮮な気持ちで冒険を楽しめる点にあります。
プレイヤーはまず、4人のプレイアブルなアイドルから1人を選びます。
- 兎田ぺこら: ドローで「にんじんストック」を貯め、バトルを有利に進めます。
- 猫又おかゆ: 防御力の代わりに高い回避能力で敵の攻撃をさばきます。
- 小鳥遊キアラ: 「不死鳥の羽」により、HPが0になっても復活できる能力を持ちます。
- フワモコ: ダメージを与えて「イタズラストック」を貯め、高コストのカードを効果的に使用します。
それぞれのアイドルが持つ固有の能力によって、集めるべきカードや戦略が全く変わってくるのが奥深いところです。登場するカードは100種類以上あり、ホロライブのネタに基づいた可愛らしいイラストやユニークな効果のものが揃っています。冒険で手に入る「ホロコイン」を使えば、ショップで好きなカードを購入し、自分だけのデッキを構築することも可能です。ホロライブファンによる二次創作ゲームでありながら、公式のガイドラインに沿って展開されており、ゲーム実況などの配信・収益化が許可されている点も、ファンにとっては嬉しいポイントと言えるでしょう。
良い点・面白いと感じるポイントまとめ
『HoloSeeker』が「面白い」と評価される最大の理由は、やはり「ホロライブ愛」に溢れた要素と、手堅い「デッキ構築ローグライト」のゲーム性が融合している点にあります。多くのプレイヤーが、特に以下のポイントを高く評価しているようです。
- ホロライブファンを喜ばせる要素
- プレイアブルキャラクターとボスとの掛け合いなど、専用の会話パートが用意されています。
- 100種類以上あるカードを使用するたびに、そのカードにちなんだホロメンのボイスが流れます。ボイスの種類は非常に豊富です。
- セリフの解像度が高く、「このシチュエーションなら、このホロメンはこう言いそう」というファンの期待に応える作りになっています。
- 敵キャラクターとして定番のファン(リスナー)や、配信ネタにちなんだキャラクターが登場し、知っていると思わずニヤリとしてしまいます。
- デッキ構築ローグライトとしての魅力
- 「Slay the Spire」ライクなゲームシステムを採用しており、同ジャンルのゲームが好きな人ならすぐにルールを理解して楽しめます。
- 初心者向けにチュートリアルが用意されており、カード効果もシンプルで分かりやすいものが多いため、デッキ構築ゲームの入門としても適しています。
- 兎田ぺこら、猫又おかゆなど、4人のプレイアブルキャラはそれぞれ固有能力が大きく異なり、キャラごとに全く違う戦術やデッキ構築が求められるため、リプレイ性が高まっています。
- 繰り返しプレイでコインを集め、新しいカードやプレイアブルキャラクターをアンロックしていく、やり込み要素も搭載されています。
- (アップデートにより)戦闘勝利後に必ずカードを1枚入手する必要がなくなり、スキップが可能になりました。これにより、デッキを無駄に太らせない「デッキ圧縮」が容易になり、戦略性が向上したと好評です。
このように、ホロライブのネタが随所に散りばめられているため、ファンであればあるほど深く楽しめます。また、ゲームの核となるデッキ構築部分もしっかりと作られており、低価格ながらも「StS系」のゲームとして十分に遊べる内容になっているとの声が多く聞かれました。
悪い点・つまらないと感じるポイントまとめ
一方で、『HoloSeeker』にはいくつかの課題点も指摘されています。「つまらない」や「不満」と感じるプレイヤーの意見は、主にゲームの「完成度(UIやシステム面)」と「ゲームバランス」に集中している傾向がありました。
- UI・システム面の不満
- ゲームの解像度が固定されており、ウィンドウのサイズ調整などが利かず、プレイ環境によっては不便に感じるようです。
- ぺこらの「にんじん」やコストを表す「MP」など、ゲーム内の特定の用語(固有名詞)に関する説明が不足しており、序盤は何が起きているか分かりにくいとの指摘があります。
- 戦闘中の演出が全体的に不足気味で、何が起こったのか把握しにくい場面があるようです。
- BGMが単調で、すぐに飽きてしまうという意見も見受けられました。
- (レビュー時点では)クリア後のリザルト画面(デッキ確認など)がなく、達成感が薄いという声もあります。
- ゲームバランスやコンテンツ量への指摘
- 最初のステージ「マリンの海域」は簡単でサクサク進めますが、次のステージ「ホロぐらシティ」から急激に難易度が上昇するという意見が目立ちます。
- 敵が常に複数体で出現する、こちらの火力が低めに設定されている、良いアーティファクト(遺物)が引けないと苦戦が続くなど、運要素が強くシビアな戦いになりがちです。
- コストの最大値が3であるのに対し、コスト2以上のカードは使うと防御が手薄になるため、使い勝手が悪いと感じるプレイヤーもいます。
- 一部の初期カード(特に兎田ぺこらの「TNT砲」など)が弱く、デッキのノイズになりやすいです。しかし、カードを除去するためのコスト(お金)も貯まりにくく、戦略の幅を狭めているとの指摘があります。
- (レビュー時点では)ランダムイベントの種類や、登場する雑魚敵のバリエーションが少なく、プレイが単調になりがちという声も挙がっていました。
全体として、ホロライブへの愛は感じられるものの、ゲームとしての「荒削り」な部分が目につき、特にStS系ゲームに慣れ親しんだプレイヤーほど、物足りなさや遊びにくさを感じてしまう可能性があるようです。
結論:HoloSeekerはどんな人におすすめ?
『HoloSeeker』のレビューや感想を総合すると、本作は「ホロライブファン向けの、価格相応なデッキ構築ローグライト」であると言えます。ホロライブ愛に溢れたボイスやネタはファンにとって非常に魅力的ですが、UIの利便性やゲームバランスの面ではまだ荒削りな部分も抱えています。
これらの点を踏まえ、『HoloSeeker』は以下のような人に特におすすめできる作品です。
おすすめできる人
- ホロライブが大好きで、メンバーのボイスや小ネタで楽しみながらゲームがしたい人(特に箱推しの人)。
- 「Slay the Spire」系のデッキ構築ゲームが好きで、ホロライブという新しいフレーバーで遊んでみたい人。
- 低価格(ワンコイン程度)で遊べる、シンプルなルールのデッキ構築ゲームを探している入門者の人。
- 現状のコンテンツだけでなく、今後のアップデート(新キャラや新ステージの追加など)にも期待できる人。
注意が必要な人
- ゲームを遊ぶ上で、洗練されたUIや快適な操作性を最優先する人。
- 「Slay the Spire」などの名作ローグライクをやり込んでおり、同等以上のゲームバランスや中毒性を期待している人。
- ホロライブプロダクションに全く興味がない、あるいは知識がない人。(本作の魅力の多くはファン向けのネタに依存しているため)
アートスタイルやキャラクターの魅力は多くの人が評価しており、低価格でこの内容であれば「大正解」だったと感じるファンも多いようです。ホロライブが好きで、少しでもデッキ構築ゲームに興味があるなら、試してみる価値は十分にある作品だと言えるでしょう。
ゲームアプリ攻略ログ 
