「8番出口」の大ヒット以降、似たようなルールのゲーム、いわゆる「8番ライク」な作品が次々と登場していますね。 今回ご紹介する『入口8(Entrance 8)』も、そのタイトルから分かる通り、明らかにあの名作を意識したNintendo Switchのダウンロードソフトです。 「出口」ではなく「入口」を目指すという本作ですが、果たしてただの二番煎じでつまらないのか、それとも独自の面白さがあるのか。 実際にプレイしてみた感触や、ネット上の評判も踏まえながら、ネタバレありで徹底的に考察していきます。 購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
入口8はどんなゲーム?
『入口8』は、不気味な地下通路を探索し続けるウォーキングシミュレーター形式の間違い探しゲームです。 基本のルールは本家「8番出口」と全く同じで、非常にシンプルです。
- 通路に異変がなければそのまま進む
- 異変があったらすぐに引き返す
- 正解すると案内板の数字が進み、間違えると戻される
- 最終的に「入口8」に到達すればクリア
プレイヤーは薄暗い地下道を歩き回りながら、ポスターの変化、不自然な物音、突如現れる怪異などを探します。 システム自体は既に完成されたジャンルを踏襲しているため、説明書を読まなくても直感的に遊べるのが特徴でしょう。 本家が「出口」を目指すのに対し、こちらは「入口」を目指すという逆転の発想ですが、やることは変わりません。 「何かおかしい」と感じた瞬間のヒヤッとする感覚や、視覚的な変化を見つける観察力が試されるゲームです。
入口8の面白い点
「パクリゲーではないか?」と身構えてしまいそうですが、実際に遊んでみるとこのジャンル特有の面白さはしっかり健在です。 特に以下の点は評価できるポイントだと感じました。
- ワンコイン程度で購入できる手軽さ
- 本家にはない独自の「異変」ギミック
- 短時間でサクッと恐怖体験ができる
- 配信や友人とのプレイで盛り上がりやすい
やはり最大の魅力は、間違い探しの没入感ですね。 「さっきここ、こんな色だったっけ?」という疑心暗鬼に陥る感覚は、このシステムならではの面白さです。 また、本作独自の異変もいくつか用意されており、中には思わず声を上げてしまうようなジャンプスケア(驚かせ要素)も含まれています。 本家をクリアしてしまって「もっと似たようなゲームで遊びたい!」という飢餓感を持っているプレイヤーにとっては、十分に楽しめる内容になっています。 Switchで手軽に寝転がりながら遊べるのも、このタイトルの強みと言えるかもしれません。
入口8のダメ・つまらない点
一方で、どうしても気になってしまうマイナス点も存在します。 厳しめに評価すると、以下のような部分で「つまらない」「粗い」と感じる人がいるかもしれません。
- グラフィックの質感がややチープ
- 操作性が少し重く、視点移動で酔いやすい
- オリジナリティが薄く、既視感が強い
- クリアまでのボリュームが少ない
どうしても本家のクオリティと比較してしまうと、アセット(素材)の配置や光の表現などに「安っぽさ」を感じてしまう場面があります。 また、このジャンルの宿命ですが、一度全ての異変を見てしまうとリプレイ性がほとんどありません。 「考察」といっても、深いストーリー背景があるわけではなく、あくまで現象を楽しむアトラクション的な作りになっています。 そのため、重厚なホラーゲームや斬新なシステムを求めている人にとっては、「ただのコピー作品」という印象で終わってしまう可能性が高いでしょう。 3D酔いしやすい人は、設定で感度を調整するなどの対策も必要です。
まとめ
今回は『入口8』について、面白い点とつまらない点を正直にレビューしました。 結論として、このゲームは「8番出口ライクなゲームを質より量で楽しみたい人」にはおすすめできる作品です。
- 価格相応の暇つぶしとしては優秀
- 間違い探しホラーが好きなら買って損はない
- 過度な期待はせず、カジュアルに楽しむのが吉
- 本家未プレイなら、まず本家から遊ぶのがベター
タイトルからしてネタ感が満載ですが、そのB級感も含めて楽しめるかどうかが評価の分かれ目になります。 深夜に部屋を暗くして、ヘッドホンをつけてプレイすれば、しっかりと背筋が凍る体験はできるはずです。 もし興味が湧いたら、あなたもこの終わりのない地下通路で「入口8」を目指して彷徨ってみてはいかがでしょうか。 ただし、異変を見逃して最初の地点に戻されても、決して心を折らないでくださいね。
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