Demeo x Dungeons & Dragons Battlemarkedはつまらない?面白い?レビュー・感想まとめ

テーブルトークRPGの金字塔『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』と、VR対応の人気デジタルボードゲーム『Demeo』がタッグを組んだ話題作、『Demeo x Dungeons & Dragons: Battlemarked』がついに登場しました。多くのファンが「夢のコラボ」と期待を寄せる一方で、Steamなどのストア評価では賛否が分かれる結果となっています。実際のところ、このゲームは買いなのでしょうか?それとも様子見すべきなのでしょうか。今回は、世界中のプレイヤーから寄せられたレビューや感想を徹底的に分析し、本作の魅力と課題点を分かりやすくまとめました。購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Demeo x Dungeons & Dragons: Battlemarkedはどんなゲーム?

本作は、世界的に有名なファンタジー世界「フォーゴトン・レルム」を舞台にした、ターン制の戦略デジタルボードゲームです。プレイヤーはヒーローとなり、カード化されたアビリティや魔法を駆使して、邪悪な陰謀に立ち向かいます。

ゲームの基本的なシステムは以下のようになっています。

  • D&Dの世界観を再現:パラディン、ソーサラー、ローグといったおなじみのクラスが登場し、ダイス(サイコロ)を振って運命を決めるTRPGならではの要素がふんだんに盛り込まれています。
  • 戦略的なカードバトル:行動は手札にあるカードを使って行います。攻撃、回復、罠の設置など、状況に合わせて最適なカードを切る判断力が求められます。
  • 最大4人の協力プレイ:オンラインで仲間と集まり、連携してダンジョンを攻略できます。もちろん、1人で複数のキャラクターを操作するソロモードも搭載されています。
  • VRと非VRの両対応:VRヘッドセットを使って目の前に広がるボードゲームの世界に没入することも、通常のモニターで遊ぶことも可能です。

単なるボードゲームの再現にとどまらず、ストーリー性や会話の選択肢が重視されている点が特徴です。「Demeo」のシステムをベースにしつつ、よりRPGらしい冒険を楽しめる作品として設計されています。

Demeo x Dungeons & Dragons: Battlemarkedの面白い点

実際にプレイしたユーザーの多くが、本作の「D&Dらしさ」と「手軽なマルチプレイ体験」を高く評価しています。特に、VR機器を持っているプレイヤーからは、その没入感に対して絶賛の声が上がっています。

  • 本格的なTRPG体験の再現: 「実際のセッション以外で、これほどD&Dを感じられるゲームはない」という感想が見られました。単に戦うだけでなく、能力値ボーナスや意味のある会話選択肢、壮大なストーリー展開が用意されており、ロールプレイングとしての深みがあります。
  • 仲間と集まるハードルが低い: TRPGにおける最大の敵は「大人4人のスケジュール調整」だと言われますが、本作ならオンラインで気軽に集まれます。面倒な準備なしに、すぐに冒険へ出発できる点は非常に好評です。
  • VRでの圧倒的な没入感: VRモードでプレイした人からは、「ディテールが信じられないほど素晴らしい」「目の前にミニチュアの世界が広がっている」といった興奮気味のレビューが寄せられています。サイコロを振る動作や、盤面の雰囲気が最高だそうです。
  • 戦略的で楽しい戦闘: カードを使ったスキルシステムは奥が深く、手札をどう管理するかが重要になります。次々と供給されるスキルカードを使いこなし、仲間と連携して敵を倒す爽快感は本作の大きな魅力でしょう。また、音楽のクオリティも高く評価されています。

このように、雰囲気作りや協力プレイの楽しさに関しては、多くのプレイヤーが満足感を得ているようです。

Demeo x Dungeons & Dragons: Battlemarkedのダメ・つまらない点

一方で、期待していた仕様との食い違いや、システム面の不備に対して不満の声も少なくありません。特に「キャラクターメイキング」の自由度に関しては、多くのD&Dファンが厳しい評価を下しています。

  • キャラクリエイトの自由度が低い: 最も批判が集まっているのがこの点です。「人間パラディン」「エルフソーサラー」といった自由な組み合わせができず、クラスごとに種族や性別が固定されています。「ドラゴニュートのパラディン」など決まった設定しか選べないため、自分だけのキャラを作りたい人には物足りない仕様です。
  • ソロプレイ時の育成システムが不親切: 1人で遊ぶ際、経験値を得て成長するのはプレイヤーのアバターのみで、お供のボット(NPC)たちは成長しないという仕様があります。仲間が強くならないため、キャンペーンを進めるにつれて戦力差が開いてしまい、ゲームプレイのモチベーションを削ぐ要因になっています。
  • バグや不具合の存在: リリース直後ということもあり、「セーブしたはずなのにデータが消えていた」「サイコロが床をすり抜けて出目が読めない」といった深刻なバグが報告されています。また、マルチプレイの接続不良に遭遇したユーザーもいるようです。
  • 言語対応への不満: 日本語には対応しているものの、他の言語圏(特に繁体字中国語やポルトガル語)のユーザーからは、ローカライズが不十分であるとの怒りの声も上がっています。

これらの点は、TRPGとしての自由度を期待していた層にとっては、購入をためらう大きな要因となり得ます。

まとめ

『Demeo x Dungeons & Dragons: Battlemarked』は、VR空間で手軽にTRPGの雰囲気を味わいたい人にとっては、非常に魅力的なタイトルと言えます。特に友人とボイスチャットをしながらワイワイ遊ぶ分には、最高の「デジタルボードゲーム」となるでしょう。

しかし、以下のような点にこだわりがある場合は注意が必要です。

  • 自分だけのオリジナルキャラを作り込みたい人(種族・クラス固定のため)
  • 完全なソロプレイでじっくり育成を楽しみたい人(仲間の育成不可のため)
  • バグのない安定した動作を求める人(現状は修正待ち)

総評としては、「雰囲気とマルチプレイは最高だが、システム面で洗練不足」といったところでしょう。開発チームはバグ修正などに意欲的なようなので、今後のアップデートでキャラメイクの幅やソロプレイの仕様が改善されれば、神ゲーに化けるポテンシャルを秘めています。VR機器をお持ちでD&D好きなら、一度体験してみる価値は十分にあるはずです。

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