トロイメライの月あかりはつまらない?面白い?レビュー・感想まとめ

おばけと戦う「追いかけっこアクション」として注目を集めている『トロイメライの月あかり』。可愛いぬいぐるみたちと夜を逃げ切るというユニークな設定ですが、実際のところ「面白い」のでしょうか、それとも「つまらない」のでしょうか。

結論から言うと、『トロイメライの月あかり』は「可愛いビジュアルや雰囲気を最優先する人」にとっては非常に面白く、一方で「歯ごたえのあるゲーム性や、敵をなぎ倒す爽快感」を求める人にとっては物足りない(つまらない)と感じる可能性のある作品です。

その理由は、主人公が戦わずぬいぐるみたちが戦うという独自システムと、徹底された可愛い世界観が魅力である反面、ゲームバランスやコンテンツのボリューム面で「薄味」だと感じる部分も指摘されているからです。

この記事では、『トロイメライの月あかり』がどんなゲームなのか、そして実際にプレイした人々の「面白い」「つまらない」という両方の感想・レビューをまとめ、本作がどんな人におすすめなのかをご紹介します。

『トロイメライの月あかり』はどんなゲーム?

『トロイメライの月あかり』は、おばけのせいで眠れない少年「テテ」が、不思議な少女「ルナ」と出会い、個性豊かなぬいぐるみたちと一緒におばけ退治に挑む、見下ろし型の追いかけっこアクションゲームです。

本作の最大の特徴は、主人公のテテ自身は攻撃手段を持たず、おばけから逃げることしかできない点にあります。テテの後をついてくる「ぬいぐるみ」たちが、自動的におばけと戦ってくれます。

ゲームの主な特徴を以下にまとめます。

  • 戦うのは個性豊かなぬいぐるみたち近接攻撃が得意な「ミニハム」や、敵を遅くする「ねむキリン」、テテを回復してくれる「優しいシマ」など、40種類以上登場するぬいぐるみたちを仲間にして戦います。
  • アイテムによるビルド構築ウェーブをクリアすると手に入るゴールドで、新しいぬいぐるみを仲間にしたり、アイテムを購入したりできます。アイテムは100種類以上あり、テテやぬいぐるみを強化できますが、多くに弱点(マイナス効果)も設定されています。
  • 「お着がえ」によるリプレイ性物語のクリア後が本番。20種類以上の「コスチューム」にお着がえすることで、特定のぬいぐるみが強くなったり、逆に大きな弱点が付与されたりします。これにより、周回ごとに異なる戦略やビルドを楽しむことができます。
  • 可愛いビジュアルと世界観ケモノの少年であるテテや、ドット絵で描かれる可愛いぬいぐるみたち、幻想的な夜の世界観が大きな魅力となっています。

ゲームシステムとしては『Brotato』や『Vampire Survivors』といった、いわゆる「ヴァンサバライク」なローグライトアクションの要素を持っています。

面白い派の意見:圧倒的な可愛さと初心者向けの分かりやすさ

『トロイメライの月あかり』を「面白い」と評価する人々は、何よりもまずその「圧倒的なビジュアルの可愛さ」と、「ヴァンサバ系初心者にも優しいゲームデザイン」を高く評価しています。

本作はいわゆる『Brotato』フォロワー作品として認識されていますが、海外作品特有のグロテスクな表現や難解な部分がなく、誰にでも勧めやすい点が大きな強みとなっています。

具体的に評価されているポイントは以下の通りです。

  • とにかく全てが可愛い「パケ買いした」という意見が多数見られるほど、主人公のテテ、敵のおばけ、そして40種類以上のぬいぐるみたちのイラストやドット絵が非常に可愛いと絶賛されています。この世界観に浸れるだけで価値がある、と感じるプレイヤーが多いようです。
  • 初心者にも親切な設計クリア後に解放される「コスチューム」には、「遠距離攻撃力が増えやすい」など、ビルドの方向性(おすすめの戦術)が明記されています。そのため、この手のゲームに慣れていない初心者でも、次に何をすべきか分かりやすくなっています。
  • ユニークな「ぬいぐるみ」システム主人公のテテは戦えず、ぬいぐるみが壁になって敵の攻撃を受けてくれるシステムが特徴です。ぬいぐるみのHPが0になると一時的に消滅(時間経過で復活)しますが、主人公自身が被弾しにくいため、他の同ジャンルのゲームとは異なるプレイフィールが楽しめます。
  • やりこみ要素と難易度設定多数のコスチュームやアイテム、ぬいぐるみを組み合わせて自分だけのビルドを構築する楽しみがあります。また、難易度設定も用意されており、子供からスリルを味わいたい大人まで、幅広い層が遊べるよう配慮されています。

このように、ビジュアルや雰囲気、とっつきやすさを重視するプレイヤーにとっては、非常に満足度の高い作品となっているようです。

つまらない派の意見:爽快感に欠ける「薄味」なゲーム性

一方で、『トロイメライの月あかり』を「つまらない」あるいは「物足りない」と感じる意見も存在します。その不満は、ゲームの「爽快感の不足」や、「コンテンツの単調さ」に集中しているようです。

可愛さの裏返しとして、ゲームプレイ自体が「簡単すぎる」「薄味だ」と感じるプレイヤーもおり、特に同ジャンルのゲームをやり込んでいる人ほど、物足りなさを感じやすい傾向にあります。

具体的に指摘されている懸念点は以下の通りです。

  • 成長を阻害するマイナス効果100種類以上ある強化アイテムのほぼ全てに、何らかのマイナス効果が設定されています。これにより、純粋に強くなっていく「成長体験」が阻害されているように感じられ、この仕様が肌に合わないという意見が目立ちます。
  • 爽快感の不足とバランスの問題敵が思ったよりも硬く、主人公は無防備で、ぬいぐるみたちの動きもごちゃごちゃして分かりづらい、という指摘があります。また、ステージが狭い割に敵の移動速度が速いため、逃げ回りながら戦う戦術が取りにくく、結果として火力ビルド以外の選択肢がほぼなくなってしまっています。
  • コンテンツの単調さとボリューム不足ストーリーは1回のランでエンディングまで到達できてしまい、その後の追加要素がないため「薄い」と感じられています。ステージも単調でギミックがなく、ゲームオーバーになってもその場からすぐやり直せる簡単さも相まって、ビルドを試行錯誤する前にクリアできてしまう「薄味」な印象を与えているようです。

このように、見た目に反してゲームバランスがピーキーであったり、やりこみ要素が解放される前に満足してしまったりする点が、低評価につながることもあるようです。

まとめ:『トロイメライの月あかり』はどんな人におすすめ?

『トロイメライの月あかり』は、「可愛いビジュアルや世界観」を何よりも重視する人、そして「ヴァンサバ系のゲームを初めて遊ぶ」人には、非常におすすめできる作品です。しかし、歯ごたえのある難易度や、敵をなぎ倒す圧倒的な爽快感を求めるベテランプレイヤーには、おすすめしにくいかもしれません。

あなたのプレイスタイルに合わせて、購入を検討するのが良いでしょう。

こんな人におすすめします:

  • ケモノの少年や、可愛いぬいぐるみ、幻想的なドット絵が大好きな方。
  • 『Brotato』や『Vampire Survivors』に興味があるが、グロテスクな表現が苦手な方。
  • ローグライトアクションの初心者で、分かりやすいシステムを求めている方。
  • 難易度よりも、色々なコスチュームで雰囲気を変えて遊びたい方。

こんな人にはおすすめしません:

  • 敵の大群をなぎ倒す、圧倒的な爽快感を最優先する方。
  • 強化アイテムのマイナス効果(デメリット)に強いストレスを感じる方。
  • 歯ごたえのある難易度や、奥深いストーリー、多様なステージギミックを求める方。

何よりもまず「イラストや雰囲気が可愛い!」と感じたのであれば、その点だけでも購入する価値がある、と評価する声も多いです。気になる方は、ぜひこの不思議な夜の世界に飛び込んでみてください。

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