長年の沈黙を破り、ついに登場した「イナズマイレブン」シリーズの完全新作、『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』。シリーズの集大成とも言える圧倒的なボリュームが期待されていますが、その一方で「序盤が苦痛」「つまらない」といった厳しい意見も出ているようです。果たして本作は「買い」なのでしょうか?この記事では、『英雄たちのヴィクトリーロード』がどのようなゲームなのか、そして実際にプレイしたユーザーのリアルなレビューや感想(面白い点・つまらない点)をまとめて詳しく紹介していきます。
『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』とはどんなゲーム?
『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』は、レベルファイブが送る超次元サッカーRPGの最新作です。本作は、これまでのシリーズとは異なる新しい主人公、笹波雲明(ささなみ うんめい)を据えた「ストーリーモード」と、歴代シリーズの全選手が登場する「クロニクルモード」という、大きく分けて二つの柱で構成されています。特に注目すべきは、その圧倒的な物量と、新たな試みです。
- ストーリーモード:舞台は初代から25年後。サッカーのない世界を望む新主人公・雲明と、サッカーモンスター・円堂ハル(円堂守の息子)の出会いから物語が始まります。アニメスタジオ『MAPPA』が制作する、シリーズ史上最長のアニメパートも収録されています。
- クロニクルモード:過去作から今作まで、総勢5,400人以上の選手が登場します。歴代の試合を追体験しながら、選手を収集・育成し、自分だけの最強チームを作り上げる、ファン待望のモードです。
- キズナステーション:自分だけの町「キズナタウン」を作り、アバターで友達と交流したり、対戦したりできる新要素も搭載されています。
このように、新規プレイヤー向けの重厚な物語と、既存ファン感涙の集大成的な要素を両立させた、意欲的な作品となっています。
【賛否両論】良い点・面白いと感じるポイント
まず、本作が「面白い」と評価される理由について見ていきましょう。多くの不満点を抱えながらも「総じて良ゲー」「おすすめできる」と言わしめるのは、それを遥かに上回る圧倒的な魅力が存在するからです。特に、シリーズファンが長年待ち望んでいた要素が、期待以上のクオリティで実装されている点が大きいようです。
- 「クロニクルモード」の圧倒的ボリューム:最大の評価ポイントは、総勢5,400人以上という、歴代全選手が登場するお祭りモードです。過去作のストーリーを追体験できるため、懐かしさを感じながら最強チームを育成できます。「これだけでも買う価値がある」という声が多数を占めています。
- 魅力的なストーリーとキャラクター:賛否が分かれるストーリーモードですが、物語自体は「序盤から引き込まれる」「面白い」と高く評価されています。サッカーができない序盤においても、キャラクター同士の交流が深く描かれており、物語に深みを与えています。
- グラフィックと演出の進化:キャラクターのモデリングは非常に高品質で、全選手がしっかりと技名を叫んでくれる演出は、ファンにとって嬉しいポイントです。
- 新しいサッカーバトル:肝心のサッカー部分についても、これまでのシリーズとは一味違う、新しいゲームシステムとして面白く仕上がっていると好評です。
このように、シリーズの集大成としての「物量」と、新作としての「物語の面白さ」が、本作の強力な推進力となっていることがわかります。
【賛否両論】悪い点・つまらないと感じるポイント
一方で、本作を「つまらない」「苦痛だ」と感じさせる、非常に大きな問題点も存在します。その批判のほぼ全ては、メインである「サッカー」や「物語」ではなく、ストーリーモードの進行を妨げる「ある要素」に集中しています。どれだけサッカーや物語が良くても、そこに辿り着くまでに心が折れてしまう人が続出している模様です。
- 序盤の強制的な「謎のミニゲーム」:最大の不満点です。ゲーム開始後、プレイヤーは数時間にわたりサッカーができず、「論破バトル」や「知育ゲーム」と揶揄されるミニゲームを延々と強制させられます。これが「水増し感がすごい」「苦痛で進められない」と酷評されています。
- テンポの悪いお使い作業:ストーリー上、街中で急に因縁をつけられてミニゲームで足止めされたり、部員を集めるために15人分の同じ作業を繰り返させられたりと、テンポを著しく阻害する要素が多用されています。
- 一部のゲスト声優の演技:ストーリーにはインフルエンサーなどが声優として起用されている場面があり、その一部の演技が「聞くに堪えないレベル」であり、しかも強制的に聞かされることが苦痛だという意見も複数見られました。
- UI/UX(操作感)の問題:育成画面のUI(ユーザーインターフェース)などが直感的でなく、遊びにくいという指摘も上がっています。
「面白いサッカーと物語を人質に、つまらない作業を強要されている」という感想が、本作の悪い点を的確に表していると言えるでしょう。
結論:『英雄たちのヴィクトリーロード』はどんな人におすすめ?
『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』は、間違いなく「シリーズのファンであれば買い」の作品です。しかし、その一方で、新規プレイヤーや、すぐにサッカーを楽しみたい人にとっては、非常に忍耐を強いられるゲームデザインとなっています。多くのプレイヤーが指摘するように、「悪い点はあるが、良い点が良すぎる」という、極端な長所と短所を持った作品です。
おすすめできる人
- 歴代のイナズマイレブンシリーズが大好きで、全選手を集めたい人(クロニクルモードだけでも元は取れます)
- イナズマイレブンの新しい物語やキャラクターに強く惹かれる人
- 序盤に数時間の苦痛なミニゲームがあっても、それを乗り越えられる強い精神力と忍耐力を持つ人
おすすめできない人
- ゲームを買ったら、すぐに爽快な「超次元サッカー」をプレイしたい人
- テンポの悪いお使いや、単調なミニゲームの繰り返しが何よりも嫌いな人
- ストーリーや演出よりも、快適な操作性(UI/UX)を最優先する人
もしあなたがシリーズのファンなら、序盤の「知育パート」さえ乗り越えれば、その先には最高のイナズマイレブン体験が待っている可能性が非常に高いです。
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