Escape from Tarkovはつまらない?面白い?レビュー・感想まとめ

『Escape from Tarkov』(エスケープ フロム タルコフ、通称:タルコフ)は、非常に高い人気を誇る一方で、そのあまりにもハードコアなゲーム性から「つまらない」「難しすぎる」といった賛否両論が激しく分かれるゲームです。その理由は、他のシューターゲームとは一線を画す、極めてリアルで容赦のないゲームシステムにあります。この記事では、タルコフが具体的にどのようなゲームなのか、そして実際にプレイしたユーザーのリアルなレビューや感想(面白い点・つまらない点)をまとめて紹介します。購入を迷っている方や、これから始めようか考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

『Escape from Tarkov』とはどんなゲーム?

『Escape from Tarkov』は、ロシアの開発会社Battlestate Gamesが手掛ける、非常にリアル志向のハードコアな脱出シューターゲーム(MMOFPS)です。プレイヤーは、政治的混乱によって封鎖された架空の都市「タルコフ」を舞台に、PMC(民間軍事会社)の一員、あるいはスカブ(現地の略奪者)としてレイド(戦闘)に参加します。目的は、マップ内で価値のある物資を探索・収集し、他のプレイヤーやAIの敵と戦い、指定された脱出地点から生きて帰還すること。このゲームの最大の特徴であり、賛否が分かれるポイントは、その圧倒的な「ハイリスク・ハイリターン」なゲームプレイにあります。

  • 究極の緊張感(ロストの恐怖): レイド中にプレイヤーが死亡すると、その時に装備していた武器、防具、持ち込んだアイテムのほとんど(一部のコンテナ内のアイテムを除く)を失ってしまいます。この「ロスト」の恐怖が、他のゲームでは味わえない強烈な緊張感を生み出しています。
  • 超リアルな戦闘システム: 体力は手足や頭部、胴体など部位ごとに細かく管理されています。銃器のカスタマイズは非常に詳細で、弾道や貫通力の概念も現実的に作られており、一つのミスが即座に死に繋がります。
  • 経済とフリーマーケット: 生き残って持ち帰ったアイテムは、トレーダーに売ったり、フリーマーケット(通称:フリマ)を通じて他のプレイヤーと売買したりできます。これにより、ゲーム内には独自の経済が存在し、金策も重要な戦略要素となっています。

このシビアな世界観とゲームシステムが、多くのプレイヤーを惹きつけると同時に、新規プレイヤーにとっては非常に高いハードル(つまらないと感じる要因)にもなっています。

注意:大人向けコンテンツについて

本作は、非常にリアルな戦闘描写や暴力表現を含むため、CERO Z(18歳以上のみ対象)に相当する内容となっています。購入やプレイを検討する前に、これらの要素を許容できるか確認することが重要です。開発者(Battlestate Games)は、ゲーム内のコンテンツについて以下のように説明しています。

このゲームには、銃器によるリアルな戦闘、血液表現、出血や四肢の損傷といった負傷のメカニクス、そして時折登場する過激な言葉遣いが含まれます。

このように、戦闘における生々しい描写が多用されています。リアルな暴力表現や血液表現が苦手な方、または対象年齢に満たない方には、本作のプレイは推奨されません。非常にハードな世界観であることを理解した上で、プレイを判断してください。

【賛否両論】良い点・面白いと感じるポイント

まず、『Escape from Tarkov』が多くのプレイヤーを熱狂させ、「面白い」と言わしめる理由について見ていきましょう。本作の魅力は、その厳しさの裏返しでもある、強烈な「達成感」と「没入感」に集約されます。一度この面白さを知ってしまうと、他のゲームでは物足りなく感じてしまうほどの中毒性があるようです。

  • 脳汁があふれる達成感: 最大の魅力は、やはり「死=全ロスト」という極限の緊張感の中で生還できた時の達成感です。高価なアイテムを見つけたり、自分より重装備の敵プレイヤー(PMC)を倒したりして、無事に脱出できた時の喜びは格別です。この快感が、プレイヤーを次のレイドへと向かわせます。
  • 底なしの銃器カスタマイズ: 実在する銃器が多数登場し、そのカスタマイズ性は他のゲームの追随を許しません。数百種類以上あるパーツ(サイト、グリップ、ストック、マガジンなど)を細かく組み合わせ、性能だけでなく見た目にもこだわった自分だけの最強の銃を作り上げる楽しみがあります。
  • RPGのようなキャラクター成長: プレイヤーには「筋力」「持久力」「武器の習熟度」など様々なスキルが存在します。レイドを繰り返すことでこれらのスキルが成長し、キャラクターが強くなっていくRPGのような要素も、プレイヤーを惹きつける面白さの一つと言えるでしょう。
  • 常に思考を要求される戦略性: このゲームに「正解のルート」はありません。どのルートで進むか、どこで待ち伏せるか、足音をどれだけ立てるか、敵と交戦するか否かなど、全ての行動に戦略的な判断が求められます。

このように、タルコフの面白さの核心は、常に死と隣り合わせの緊張感と、それを自らの知恵とスキルで乗り越えた時に得られる、他では味わえないほどの大きな報酬(達成感)にあるのです。

【賛否両論】悪い点・つまらないと感じるポイント

一方で、タルコフを「つまらない」「理不尽だ」と感じさせ、多くのプレイヤーが脱落していく要因も、良い点と同じくらい(あるいはそれ以上に)多く存在します。これらの悪い点は、前述した「面白さ」と表裏一体であり、特に新規プレイヤーにとっては非常に高い壁として立ちはだかります。

  • 圧倒的な理不尽さとストレス: 本作は初心者を全く優遇してくれません。ゲームを始めたばかりの初心者も、何千時間もプレイした熟練プレイヤーも同じマップで戦うことになります。結果、どこから撃たれたかも分からないまま一方的に倒され、苦労して集めた装備を失うストレスは甚大です。
  • 複雑すぎるシステムと学習コスト: 覚えるべきことがあまりにも多すぎます。マップの構造や脱出地点、膨大な数のアイテムの効果、数十種類ある弾薬ごとの貫通力やダメージの違い、複雑なクエスト(タスク)の内容など、ゲーム内での説明は不十分です。多くを外部のWikiなどで自力で学習しなければなりません。
  • チーター(不正行為者)やバグの問題: 残念ながら、チーターとの遭遇報告は長年にわたり後を絶ちません。また、いまだにベータテスト中ということもあり、アイテムが消えるバグや理不尽な挙動など、ゲームの不具合に遭遇することも少なくありません。
  • 不安定なサーバーと運営への不満: 人気ゲームゆえに、大型アップデート直後などはサーバーが不安定になりがちです。また、後述するレビューにもあるように、開発者の運営姿勢や技術的な問題(例:起動エラー)に対するプレイヤーの不満も根強く存在します。

こうした厳しい現実と理不尽さに直面し、心が折れて「つまらない」「時間の無駄だ」と感じて辞めてしまうプレイヤーが非常に多いのも、このゲームの紛れもない事実です。

実際のプレイヤーレビュー・感想まとめ

ここでは、実際に『Escape from Tarkov』をプレイしたユーザーから寄せられた、より具体的なレビュー(Steamから抜粋・翻訳)を紹介します。特に興味深いのは、ゲーム内容そのものへの評価以上に、開発者(特に代表のニキータ氏)の姿勢や、ゲームの技術的な問題に対する厳しい意見が目立つことです。

レビューからはゲームのポテンシャルの高さは認められているものの、それ以上に不安定な起動プロセス、長すぎるベータテスト期間、サーバーの問題、そして開発・運営チームへの根深い不信感が「つまらない」という評価や「おすすめしない」という結論に直結している様子がうかがえます。

結論:『Escape from Tarkov』はどんな人におすすめ?

『Escape from Tarkov』は、「万人におすすめできる面白いゲーム」とは到底言えません。むしろ、そのハードコアすぎる仕様と理不尽さから、ほとんどの人にはおすすめできないゲームかもしれません。しかし、その厳しい環境がもたらす独特の中毒性と達成感は、他のどのゲームでも絶対に味わえない唯一無二のものです。

おすすめできる人

  • 究極の緊張感と、それを乗り越えた時の達成感を味わいたい人
  • リアルなミリタリーシミュレーションや、詳細な銃器カスタマイズが好きな人
  • 理不尽な死を繰り返しても、めげずに原因を分析し、学習し続けられる忍耐強い人
  • 膨大な情報を外部サイトで集め、自分なりの戦略を練るのが好きな人

おすすめできない人

  • ストレスなく、気軽にゲームを楽しみたい人
  • すぐに結果が出ないと「つまらない」と感じてしまう人
  • バグやチーター、理不尽な死に強いストレスを感じる人
  • 覚えることが多かったり、調べる必要があったりするゲームが苦手な人

もしあなたが困難を愛する挑戦者であり、理不尽を乗り越えた先にある本物の快感を求めるハードコアゲーマーであれば、タルコフは「最高のゲーム」になる可能性があります。ただし、このゲームに足を踏み入れるには、多くの時間と忍耐力、そして強靭なメンタルを捧げる覚悟が必要です。

コメントを残す

の項目は必須項目となります。